韓国・慶尚北道盈徳の海辺を縄張りにしていた“ボス猫”クァンシクが、今SNSで注目を集めている。理由は、思わず二度見してしまうほどの圧倒的な顔の大きさだ。
その存在感から「AIで生成したのでは」と疑われるほどだが、クァンシクの本当の物語はもっと壮絶だ。
昨年3月、慶尚北道一帯を襲った大規模な山火事は、盈徳の海辺まで広がった。動物保護団体「ディアレイ」に共有された一本の短い動画には、前脚に大けがを負い、全身が灰とすすにまみれた猫の姿が映っていた。
他団体の救助が失敗した後、極度に警戒したクァンシクは姿を消していた。それでも捜索は続けられ、灰色の粉じんをかぶり、足を引きずりながら現れたところを無事保護した。
救助当時、前脚の筋肉は裂け、骨が露出するほどの重傷で、切断も検討される状態だった。しかし、医療スタッフの懸命な治療により、2カ月以上の入院生活を乗り越え、奇跡的に回復した。
現在は京畿道坡州の保護センター「ディアレイ」で暮らしている。保護直後はやせ細っていたが、継続的なケアにより体調は安定。健康を取り戻すにつれ、あの“圧倒的な顔”が改めて注目されるようになった。
過酷な環境を生き抜いたボス猫は、今や希望の象徴として多くの人に勇気を与えている。